<ご本人によるprofile>
1967年9月27日、宮城県仙台市生まれ。結婚して福島県浪江町請戸に嫁ぐ。東日本大震災により福島市に在住。一男一女の母。2006年7月ビーズインストラクターの資格を取得。
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確か私は小学生の卒業文集に夢と?聞かれて保母さんになりたいと書いた覚えがある。
進路を決める頃には栄養士。専門学校に行く準備も進めていたが、入学直前で家の事情で取り止めてしまった記憶がある。
その時から30年の歳月が流れ、私には大人になってからの夢があった事を思い出した。
私は田舎町に嫁ぎ、主人は会社勤めでしたが、舅姑が自営業をしていたので、私は子育てをしながらの専業主婦の立場でした。
田舎は、隣組や地域の付き合いが優先になりがちだったけど、私はそれほどおっくうではなく性に合っていたと思う。
舅姑にも良くしていただき、自分のやりたい趣味事も理解してくれた。
きっと仙台から嫁いだ私に早く馴染んで知り合いの人をたくさんつくってほしいとの配慮からだったのかと思う。
私は手先を使う仕事が好きで趣味もその手の物が多かった。
姑と毎日接していく中でも、その場所で生き抜いてきた生活の智惠を姑から吸収する事がその土地の人間に近づくようで嬉しかった。
白無垢を着ると言う事は嫁ぎ先に染まると言う事も日々の生活の中で身をもって肌で感じていた。
周りでは、漁業や会社に勤めている人が多かった中で~私は自分のおかれている立場にも感謝した。
その自分が趣味を楽しむのではなく、先に情報や知識を得ただけで、それをこれから余暇を向かえる人の為に役にたてたいと思った。
教えるのではなく。先に得た知識を伝えたり、共有する楽しみがほしかった。
でも、はっきり言って田舎での嫁はよそ者。
それが~仙台から~
酒井さんの所にお嫁さんがくる。
酒井道子さん
道子さん。
そしてみっちゃん。
そう呼ばれるようになるまで~なった時の会話を覚えているくらい~みっちゃん~と呼ばれた瞬間。この土地の人みたいだよねって。
ようやくこの土地に認められたと思った。20年かかった。
私の夢は~普段着の着物に白いかっぽうぎを着て~いつでも~
みっちゃんいたがい?
これしってっか?って
近所から重宝がられるおばあさんになりたかった。この縁があった土地で。
結婚生活~20年目の震災。本当にそれは夢で終わってしまった。
今の私の夢は~当たり前の生活。普通の生活。家族がバラバラで全員揃う事はない。誰かが必ず欠ける。
家族が揃う。それが、どんなに恵まれていて気がつかないだけで~幸せな事か。
当たり前。普通と言われる事が一番難しいのかも知れないと私は思う。
今は、家族が笑って元気にお互いを思いあえる余裕の気持ちを持って生きる事が夢。それは、一人一人が自己管理をして生きる事
夢は、遠いものではなくすぐ近くにある。
震災から学んだあらたな私の夢です。
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