14通目~村上美奈子さん~


★ご本人によるprofile
会社員としてホテル、自動車メーカー等に就業の後、起業を志し退職。日本語の文字デザインで外貨を稼げるよう、勉強と準備に奮闘中。書道仲間も「えんを描く」のファンです。


映画のちから

週に1度のペースで通った時期もあるが、最近は映画館に行かなくなったと、本棚に並ぶパンフレットを眺め、ふと思った。ミニシアターでは大衆向けでは無いものの、芸術性の高いものやメッセージ性の強い作品が多く上映される。

印象の強い作品に『それでも生きる子供達へ』がある。ショートフィルム7本から成るオムニバスで、少年ゲリラ兵や路上で働く孤児等、私の知る日常には存在しない姿が描かれている。劇中の彼等は自分達の日常が不条理である事に、おそらく気付いていない。そして数年後、彼等は大人になる。・・・とは限らない。

パンフレットには「世界では3秒に一人、幼い子供が命を落とし、全人口の7分の1の人々が栄養不足や飢えに苦しんでいます。」とある。こんな現状に自分が役立つ事など思いつかない。税金が高い、給料が安いとボヤいていた事が無意味に思えてくる。何が出来る?まずは身近な所で。

ハッと我に返り驚く。観客にこれらの課題と向き合わせる作品の持つ影響力に、監督達の感性に。テレビのドキュメンタリーとは違うパワーがある。

8人の監督達は出来る事をした。自分は?普段は考え無いテーマに向き合おうと、もう一度見たくなる。


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