誰かに向けて、お手紙を書く時間は、相手を想うと同時に、自分を想うことにもつながります。他の誰でもない、「わたし」が主語で、相手に向けて書きつづる文章だから。
お手紙を書くことで、「わたし」が今、感じたり思ったり考えたりしていることを思い出して。誰かと一緒に書くことで、さらなるコミュニケーションを楽しみたい!
そんな想いから『おてがみぃと』をはじめました。
手紙の書き方講座ではありません。時々、集まって、おしゃべりしたり、お手紙を書きたくなる+αを楽しんだりして、お手紙を書く時間を楽しむ会です。
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第10回目を2017年7月21日(金)に開催しました。「夏!青春18切符片手に旅に出たい!」気分で「おでかけ編」と題して、靭公園のそばにある『ポスト舎』へ。
レトロな雑貨や文房具、紙モノなど、店主さんが一目惚れした雑貨が並んでいます。
『ポスト舎』のキャッチコピーは“お手紙の書ける雑貨店”。便せんから封筒、ハガキ、ペン、切手までお手紙を書くのに必要なアイテムが揃っています。
そして!窓際に注目してください。お手紙を書けるスペースがあります。靭公園のイチョウ並木が見える窓際でのおてがみじかん。日常から少し離れて、ゆったりとした気持ちで過ごせます。
こちらは『ポスト舎』お手製の便せんと封筒。
ヨーロッパで買付けたというラッピングペーパーを便せんサイズに断裁。メッセージを書く面には罫線を印刷しています。
1枚の紙を断裁しているため、切り口によって柄の具合もさまざま。まず、ぱっと見て「どの柄パターンにしようかなあ」と悩み、柄が決まっても一枚一枚を見ながらまた悩む・・・この悩む時間が、しあわせだったりするのですが。
さらに、封筒。不透明のもの、便せんの柄を活かす透明のものがあり、色合いも、光沢感もさまざま。これまた、悩みます。
お手紙の相手のことを思い浮かべながら悩んで選ぶひととき。
●○●今回は「暑中お見舞い」を書くことにしました●○●
みなさんは暑中お見舞いを書きますか?
私は「年始は年賀状」「夏に暑中お見舞い」が習慣だったのは、小学生から高校生までだったような。以降はだんだんと書かないようになっていきました。
「なぜなのかな~?」と思い返してみると、大学生になって携帯電話を持つようになり、パソコンを使うようになったからかもしれません。メールでのやりとりがメインとなり、年賀状だけになったような気がします。
久しぶりに改まって、暑中お見舞いを書いてみよう。
ちなみに郵便局のホームページによると・・・
暑中お見舞い
二十四節気の「小暑(7月7日頃)」~「立秋の前日(8月6日頃)」にかけて
残暑お見舞い
「立秋(8月7日頃)」~8月末頃にかけて。遅くても「処暑の候(9月6日頃)」まで
とのこと。
この5枚に決定!はい、5人に書きます。
「1周年を迎えたあのおふたりへ」「毎年恒例『バレンタインチョコ交換』を今年はしなかったあの方へ」「『あれを送ります』と言いながら、そのままになっていたあの方へ」「いつもわくわく、どっしりした気持ちをくださるあの方へ」「いつもときめくお手紙をくださるあの方へ」・・・
お一人おひとり、異なる絵柄です。どれが、どの方向けでしょうか♪
「お元気ですか?」「ご無沙汰しています」「どうしていますか?」「あれからどうなりましたか?」「私は元気ですよ」・・・心の中で、ずっと抱えてきた気持ち、想いを、すぅっと。ココロが軽やかになりました。スキップしたい気分です。
で、うっかり、「暑中お見舞い申し上げます」の一言を書いていないことに気づき!普通に書き出してしまっていました(笑)。まあ、いいか。
机の上には『みんなのにっき』があります。『ポスト舎』の店主さん、ここに訪れた人たちが、その日あったことを書き綴った日記帳です。私もこの日過ごしたおてがみじかんについて書きました。
春夏秋冬、どんな日々がここに書き綴られるんだろうと、それもここに来る楽しみの一つ。
切手も貼って、帰る途中のポストに投函。とても爽やかな気持ちで帰路につきました。
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<とっておき!>
『ポスト舎』では、ガラスペンの試し書きができます。ペン先をインクに浸して書くのですが、最初はインクがぽたぽた落ちるのではとヒヤヒヤ。
でも、びっくり!おもしろいくらいに、落ちてこない。「ペン先が毛細管現象によりインクを吸い上げている」とのこと。ペン先で科学的なことが起きているようです。
するするっとした書き心地。いい感じでにじんだりにじまなかったり。
ガラスペンは日本生まれ。明治35年に風鈴職人である佐々木定次郎さんが開発したそうです。
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次回は2017年9月に開催予定です。WEBサイト『関西ウーマン』と『おてがみぃと』フェイスブックページでお知らせします。
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