14通目~広瀬 徹さん~


★ご本人によるprofile
定年前、尼崎高等学校で、小森さんの学年主任をして以来のお付き合いです。学生時代のフリーペーパーからの読者です。現在は自分の問題としての障害者運動、NPO活動、東北支援を続けています。


ちえちゃんのこと、孫のこと、東北のこと

わたしには、ちえちゃんとおない年の孫娘まながいます。4月の小学校への入学も同じで、いつも小森さんの書き込みと重ねています。

在学中、わたしは「今のきびしい状態は自分がつくったのではないのだから簡単には変わらない。変わるのは自分が子どもを持つころになって自分の力でものが変わっていきます」と言ってきました。

その子のそばにいることしかできない、その時にへこたれない力を付ける手伝いをすることが、私たち教師のすることでした。

小森さんは小学校4年のとき、お母さんが亡くなったと聞いています。それ以来、お母さんから髪をすいてもらうことが出来なかったのですが、いま、ちえちゃんの髪をいとおしくすいている母と子の姿を思い浮かべることが出来ます。

東北の大津波で、いまだに行方不明の母と妹を待つ4歳の女の子が「ままへ いきているといいね おげんきですか」と書きかけて眠ってしまっている写真を、読売新聞記者が半年後記事として載せました。もうこの子の髪をお母さんがすいてくれる日は来ないのですが、でも月日がたって、こんどはわが子に寄り添う姿があると信じます。

ちえちゃんやまなやこの女の子が、幸せに暮らす次の時代があるよう、心をあわせましょう。

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